YORKE.(from OLDCODEX)


冬のぬくもり開催記念企画【ペットと私のnukumori Life バトンリレー】


2月5日開催に向けて、出演者がお届けするnukumoriコラムリレー③

Paint Act としてnukumori初登場 YORKE.(from OLDCODEX)

YORKE.から届いたのは一枚のドローイング。
   
  
       昔いつの間にか懐き、共に生活をしていた猫。
   不思議な関係だったと思う。
   まるで家族の様に寄り添う瞬間もあれば、
   全く心が通い合わない瞬間もたくさんあった。

   顔の模様がまるでチャーリー・チャップリンの様で”プリン”って呼んでた。
   2005年に僕の膝の上で永い眠りにつき、僕らの関係も終わった。
   彼女が眠りにつくまで僕はただ見てた。
   本当に眠ってるみたいなのに、身体がどんどん硬く冷たくなった。
   置物みたいで美しかった。
   
   プリンの死から僕は動物と暮らす事を頑なに拒んできた。
   人には、「動物と分かり合える事なんかないんだ」と強がったりして。

YORKE.の思いは、今、そして未来に繋がっています。

   時々プリンの まんまるなのに鋭い瞳がふと甦る。
   動物と暮らした事で、命のはじまりと終わりを見届け、
   命が終わっても一緒にいた人の心の中で終わらないという事を教わり、
   今も教わり続けている。

   僕がもっと愛せば良かった、と思ってる事は人に対して思う感情と変わらない。
   人生に絶望的になったあの夜、プリンがふとベッドに潜り込んできた。
   あの時。
   泣いてる僕を抱きしめてくれてるみたいで、猫じゃないみたいだった。
   一緒に眠ったベッドの温もりを今も忘れていない。
   
   俺たちは家族だったよね。
   誰かのピンチに手をそっと寄り添える、僕もまたそんな動物でいたい。

   YORKE.