nukumori ✖️東京国立博物館 会場リポート

快晴の土曜日、東京国立博物館は朝9:30の開館からとても賑わっていました。
ステージの準備を見て「今日は、何が始まるんだろう?」という方や、海外の方、
早くからnukumoriを楽しみに来てくれている方もたくさんいらっしゃいました。
午後1:00頃、出演アーティストや、私のマイクリハーサルが始まると、
本館に入る皆さまが足を止めてくれる場面がありました。
中でも、印象的だったのは、KANさんのリハーサルです。
「愛は勝つ」が終ると、ご本人の背中越しからも拍手が起こりました。
KANさんも振り返ってお客様に答えてくれました。
nukumori開演前の、もう一つのnukumoriがありました。

物販ブースにも、イベント開演前から多くの方に来ていただきました。
仙台から訪れていた家族と出会いました。
犬を飼っているそうですが、震災のときは、自分たちのことで精一杯で何もできなかったそうです。
今回、仙台「dowood」への募金を見て、役に立てればと献金をしてくださいました。

                                      report by mapi



戸渡陽太

午後5時、9月とは思えないほどの気温の中、「東京国立博物館 nukumori MOON LIVE 2017」は幕を開けました。
オープニングアクトは戸渡陽太さん。
アコースティックギターの弾き語りながら力強いボーカルで、
暑さの残滓が漂う東京国立博物館の前庭に、また違った熱さをもたらしてくれました。
その歌声は、広い会場の後の方まで素直に響いていて、場外の方の注目も集めていました。

今回のステージは、東京国立博物館のエントランスに作られているため、
ライブの最中にも博物館に来たお客さんが、
ステージ後方から出入りしている姿が見えるという、他では見られない光景がありました。

もちろん出演者・スタッフも博物館本館や黒田記念館、平成館などの
資料室等をお借りして準備をしていましたんですが、
こちらも普段のライブとは全く違った雰囲気で・・・。
窓際や天井の装飾が時代を感じさせていました。
歴史ある建物での初のライブ開催には、たくさんの方のご配慮とご協力をいただいていたんです。

Do As Infinity

薄闇が降りてきて、ライトアップされた東京国立博物館をバックにDo As Infinityが登場。
「陽のあたる坂道」「深い森」など、暮れ行く空にぴったりのナンバーを披露してくれました。
先ほどの熱いステージとは一転、クールでメロウな歌声が深く静かに響き渡り、
観客席を包み込んでいました。

ステージの後方、フリーエリアの長椅子の方では、
キッチンカーで買った食べ物をシェアしながら音楽を楽しんでいるカップルや
アルコール片手にくつろぎながら聞いている人など、
プレミアム席とはまた違った楽しみ方をしている方々がいらっしゃいました。

hitomi

すっかり暗くなってから登場したhitomiさん。
白いワンピースが美しいコントラストを演出していました。
「SAMURAI DRIVE」「LOVE2000」と大ヒット曲が披露された時には会場は大盛り上がり!。
改めて時代を彩った曲のパワーを感じました。

東京国立博物館の前庭には芝生があったんですが、
そこに座ってライブを楽しんでいる方もたくさんいました。
「LOVE200」の時に、小さなお子さんが踊っていましたが、ご両親がファンなのかな?
一方、楽屋ではDo As Infinityの伴さんとhitomiさんが2ショットを撮っている姿も。
出演者も楽しんでくれたようで何よりです。

KAN

登場から掴みはOKなKANさん。
ファンの方には「いつもの」だそうですが、
「リオのカーニバルか宝塚か?」といったド派手な衣装で会場の興味を持っていくと
あとはトークでの盛り上げもお手の物。
大ヒット曲「愛は勝つ」はもちろん盛り上がりましたが、
「よければ一緒に」のお客さんと一緒に歌う所を、nukumoriオリジナルで「ワンワンワン」に変えるという
粋な計らいもいただいて、こちらも会場一体で楽しめていました。

ライブ中も東京国立博物館にはたくさんのお客さんがいらっしゃっていました。
もちろんnukumori liveの事を知らない方も。
そんな中、KANさんが歌っている時に入場されたカップルの女性がファンだったらしく
「KANちゃん!KANちゃん!KANちゃんが!そこで歌ってる~~!生生!」と
地団駄踏みながら連れの男性に力説している姿が可愛かったです。

ZYUN.

前回参加してくれてから、nukumoriに大いに共感してくれたZYUN.。
今回のために選んだというEchosの「ZOO」のカバーは、いい選曲でした。

彼は、自身がプロデュースするファッションブランドXIXの「pray for バンドの売り上げの一部を
nukumoriプロジェクトに寄付してくれています。
当日もブースで販売していて、これまでに計10万円を寄付していただきました。
前回vol.7のオープニングアクトを務めたSophia NicoleからもCDの売り上げを寄付していただいています。

エンデイングでは、抽選会がありましたが、
プレゼントの巾着にアーティスト全員のサインが入っているという大事なことを後出しにするmapi(笑)
それは最初に言わなくちゃ。
それにしても、KANさんの抽選ブロックの予告が的中したのには恐れ入りました。

「nukumori MOON LIVEライブ」の最中には、残念ながら見えなかった月。
東京国立博物館をバックに昇る月の美しさを聞いていたので、とても残念でした。
ですがライブ終了後、SNSに「上野駅に向かう途中、綺麗な月が見えました」
など、メッセージや写真をたくさんいただきました。
イベントが終わってもnukumoriは繋がっていたんですね。
そしてこれからも・・・

                                      report by Writer 今倉和也